矯正と補正

骨盤矯正、猫背矯正など、整体の技術として「矯正」という言葉が使われます。
矯正とは、曲がったものをまっすぐにすること(【OK辞典】参考)
ここでは「補正」という言葉を使います。本来の解釈とは異なるかもしれませんが、矯正と補正の違いについて触れたいと思います。
■矯正
例えば歯列矯正は自分では実施できません。歯科医師により歯並びを本来あるべき場所に整えてもらうこと、専門家により歪んだ歯を正しい位置に整えてもらうという意味では「矯正」という言葉は適切だと思います。
整体では、カイロプラクティックのように、技術を有したその分野の専門家が、ある特定の部位の歪みをレントゲンやサーモグラフィーを使い、歪みを検査して、歪んだ方向と矯正するべき方向を客観的に確認する手段があり、更に正しく矯正できたかを客観的に確認できる方法があれば、それは「矯正」と考えてよいかもしれません。
■美容と不調解決
矯正には、「美容」と「不調解決」が目的である場合があります。美容では、結果が目に見える変化であることが目的となる一方で、不調解決では、痛みや不調の回復が目的であり、そこには相互関係はあるものの、目的が異なります。不調を解決することが目的であれば、その不調がどのような歪みから起こっているのかを様々な角度から確認する必要があり、不調の起こり方と補正を繰り返しながら連動する歪みから徐々に解放され本来の身体の状態に戻っていくと考えています。
また、不調の多くは座位姿勢による身体の歪みから起こっており、それらは首だけ、肩だけ、背中だけ・・・という一部位だけで起こるものではなく、それらが相互に関連し合い歪みが引き起こされています。
■歪む理由
歪みは、転倒などにより瞬間的に強い圧力がかかって関節がズレる、もしくは歪む場合がありますが、同じ姿勢や動作により引き起こされる歪みは、骨そのものがずれているのではなく、繰り返し使われ続け、疲労した筋肉が収縮して硬くなり関節を引っ張ることにより、関節が本来の位置から外れて歪みが生じているため、「関節だけ矯正」「筋肉だけストレッチ」のケアではなく、関節と筋肉を同時に調整することが必要です。
■時間と作用
また、日常生活において、身体が歪んでいる時間が長くなるほど歪みも拡大します。それにより歪んだ関節は、ダイレクトにあるべき方向にはたらきかけなければ、必ず歪みが発生します。そのため、身体を「整える」ための時間を確保する必要があります。つまりは、一時的な「行為」ではなく、不調から回復、予防するために、「継続的に自ら」セルフケアで歪んだ身体をあるべき方向に整える「作用」を補うことは、単に「矯正」の文字では表現しきれていません。
■補正
身体が歪んだ時間に対して、本来あるべき身体の状態に戻すための補正動作を能動的に実施し、補正するために時間を補い、正しい姿勢に戻す。座位姿勢により歪んだ身体に対して、個々に合った補正動作、補正作用を重ね、自分に適合する補正の方向性を探求する。「補」が含まれる「補正」が最も適した表現であるといえます。
補正動作、補正作用。この「補正」は、自ら補うことも含みます。身体をあるべき状態に整え、良好な状態を維持する「補正」。
NEWQOLのムーブメントチェアはこの「補正」を可能にします。
