02 ムーブメントチェア
使用上の注意について
【動画】6:42
動画の内容は以下の通りです。
使用上の注意について
1、痛みが伴う場合は中止する。
2、瞬間的な加圧を避ける。
3、セルフケアを実施する際の転倒に気を付ける。
4、部材との接触により、打撲などのケガに気を付ける。
5、椅子本体が倒れる危険について。
6、椅子のメンテナンスを行う。
1.痛みが伴う場合は中止する
セルフケアを行う際に、痛みや違和感などの副反応をともなう場合は、その痛みがどのような痛みかをチェックする必要があります。
例えば、硬くなった筋群をストレッチする際にも痛みが伴う場合がありますが、その痛みに心地よさがあれば、心地よい方向への可動を少しずつ ストレッチすることにより、筋肉の柔軟性が回復します。この際に、短時間で劇的に変化させようとしたり、
その時は気持ちよくても過剰に行うことで、翌日に痛みや違和感などの副反応が強く起こる場合があります。
実施される際、それほど強い強度でおこなっていないつもりでも、このような副反応が強い場合は、身体にとっては上限を超えた負荷であったという目安として頂き、次回の実施の参考にしてください。
【セルフケアの目安】
・心地よさが弱まる
・心地よさがなくなる。
・それほど変わらないが、充分に行ったと感じる。
関節、筋肉の状態には個人差がありますので、何回、なん分という
具体的な運動量をこちらで示すことはできません。上記の感覚から、
適切な運動量をご自身で探ることが重要だと考えております。これらを必要に応じてサポート係とコンタクトをとりながら適切な運動量を探ります。
【不調を抱える方、高齢者への対応】
特に注意が必要なのは、不調を抱える方や高齢者が実施する場合です。不調が悪化しないように急激な実施を避けることは大前提ですが、何気ない動作により痛みが起こることがあるため、その際は直ちに中断し、どのような動きで痛みが悪化したかを実施記録に記載していただき、身近な方が付き添える環境下で実施するようにしてください。
【不快な違和感、痛みについて】
嫌な痛みが起こる場合は、即セルフケアを中断するか、可能であれば、
その他の痛みが起こらない、また、心地よい動きを探してセルフケアを実施して下さい。
痛みが起こっていても、心地よい動きを探してセルフケアを行うことにより、その痛みが軽減する場合があります。
・痛みの質
・痛みの程度
・痛む場所
を確認し、良くなる動き、悪くなる動きを記録することにより、
長期的な身体の変化を客観的にチェックすることができます。
これらを踏まえ、どの動きで痛みが出るのかを把握し、サポート係と連携することにより、適切なセルフケアを構築していきます。
2.瞬間的な加圧を避ける
ムーブメントチェアで行う運動は、ストレッチングや緩やかな等尺性運動を行うために設計されており、瞬間的に強い圧力がかかることを
想定しておりません。
使用中に、ムーブメントチェアのガタつきが起こった場合は、ネジのゆるみが生じているため、直ちにネジを締めてメンテナンスを行って下さい。
また、ネジの調整でもガタつきが改善しない場合は、部材の変形が考えられますので、直ちに変形した部材の交換が必要です。部品ごとに交換が可能ですので、お気軽にサポートまで問い合わせください。
3.転倒に気を付ける
ムーブメントチェアは、身体を動かすための椅子です。
使用法によっては、バランスを崩し、転倒する危険性があります。
椅子の構造としても、脚の接地部は安定するよう配慮しますが、
セルフケアする際に把持部を握りそびれ、または、手を滑らせて、
バランスを崩すなど、思わぬ転倒を招く場合があります。
ムーブメントチェアに座っている最中は、把持部を握る手や腕も、余す部位なくセルフケアの対象となりますので、全ての動作、行為がセルフケアであるという認識のもとにおこなってください。
また、把持部を肘をかけて肩甲帯の伸展が可能ですが、把持部を把持などで身体を支えることができない場合は、安全を配慮し、股関節の可動運動を行わないようにしてください。
4.打撲などのケガに気を付ける
ムーブメントチェアには、従来の椅子には無い部材を備えています。
把持部については、腰の後方で把持する把持部と、ヘッド部付近で把持するヘッドバーを設置することができます。
ムーブメントチェアを設置した周囲を移動する際は、横方向に突き出た棒状の各バーの端部に身体が当たり、打撲などのケガをする危険があります。各バーの端部との接触にはご注意ください。
ムーブメントチェアは、折りたたむことができます。折りたたみができるため、収納や持ち運びには便利ですが、以下の点にご注意ください。
・折りたたむ際の指詰めにご注意ください。
・収納や持ち運びの際には各バーの端部が人や物に接触しないようご注意ください。
5.椅子本体が倒れる危険について
ムーブメントチェア本体が、何らかの要因で倒れた際、
・周囲の人に接触する危険性。
・周囲の物に接触する危険性。
などが挙げられます。
・周囲の人に接触する危険性
何らかの要因で椅子本体が倒れた場合、周囲にいる人に接触してケガをする危険性があります。また、小さいお子様が遊び道具として使用した際も、
ケガをする危険性があります。
・周囲の物に接触する危険性
また、人ではなく、壁や、ガラス窓などに接触して破損することにより、 二次的な危険の可能性もありますので、取り扱いには充分ご注意ください。
6.メンテナンス
ムーブメントチェアは、座位姿勢で様々な動作を行うことを想定し、強度を考慮した設計を行いますが、使用していると椅子のネジの抜けや、各部材の破損により、転倒するなど、思わぬケガの恐れもあります。
使用する前に必ずチェックを行い、破損があれば、部材の交換を行い、ネジの閉まり具合も確認してください。
まとめ
1、セルフケアをする際、副反応が強くなる場合は中止する。
2、瞬間的な加圧を避ける。
3、セルフケアをする際の転倒に気を付ける。
4、部材との接触により、打撲などのケガに気を付ける。
5、椅子本体が倒れる危険について。
6、椅子のメンテナンスを行う。
この内容に不明な点などがあれば、お問合せ下さい。補足すべき情報は随時修正、追加を行い、より良いサポート体制を整備して参ります。
ご協力の程宜しくお願い致します。
ムーブメントチェアを効果的に、また安全に使用して頂くための注意点について説明させて頂きました。
ご視聴ありがとうございました。
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