ムーブメントチェアの構造と取り扱い
ムーブメントチェアについて

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身体に作用する構造
見た目は従来の椅子とはかなり違いますが、デザインを重視した従来の椅子とは違い、部材一つ一つには身体に作用する構造となっていますので解説以下にします。
【支持部】
アジャスターと把持部を支え、アジャスターが上下に移動するためのシャフトとして機能しています。土台(脚部)とは、背もたれ部の平行するパイプに差し込むことで接合することができます。

【ヘッド部】
支持部の中間部にはヘッド部があり、支持部のと接触を和らげるためにクッション、バンドを巻いています。ご利用者様の頭部の高さに合わせてご使用ください。

【アジャスター】
支持部に伸縮性バンドで固定し、下移動可能に支持しており、着脱が可能です。付属のアジャスターとは別に、お好みの部材を巻き付けて固定することもできます。
腰背部~頸部を支持しながら反らせて椎骨を調整します。

【把持部】
把持部には上、中、下の位置に設けています。セルフケアを実施する際に下部の把持部を把持することで、身体を支え、安定して安全に実施することができます。また、各把持部により、異なる筋群を働きかけることができ、肩関節を中心に、頸部~腰背部の連動する歪みを調整することができます。

【座部(足掛け部)】
座部後部の足掛け部により、股関節を伸展できるよう構成されています。股関節を伸展しながら各種の動作を行うことにより、全身に連動した歪みの補正に働きかけることができます。

【ネジの緩み・メンテナンスのお願い】
これまで解説した通り、現状では、コストを抑えるために既成の部品を合わせてくみ上げたプロトタイプを、製品の販売としてではなく、レンタルにて先行して使用して頂く段階です。また、支持部に設置したアジャスターが上下に移動する際には、支持部とアジャスターの設置金具が擦れて傷がつきます。
椅子は部材自体は調達して交換することにより変形や破損を修理することができますので、メンテナンスすることで、いつまでも使用できます。ただし、バックバーは、比較的強い力が入りやすい場所となっており、力を入れて捻じるような圧力に対しては歪みやすくなっています。接合するネジも緩みやすく、設置位置から下方にズレることがあるため、使用前には必ず点検して、ドライバー、六角レンチ等にて適切に調整を行ってください。